ジョージアなび　～ジョージアクヴェモ・カルトゥリ地方観光ガイド～

クヴェモ・カルトゥリ地方 Kvemo Kartli ქვემო ქართლი

トビリシの南部に位置する地方。地方庁はルスタヴィ。アゼルバイジャン民族が多く住んでいるエリアとしても知られている。

トビリシから日帰り旅行で充分楽しめる距離にある。

ベタニア修道院
ボルニシ
ドマニシ

ベタニア修道院 Betania monastery ბეთანიის ყოვლადწმინდა ღვთისმშობლის შობის მონასტერი

トビリシから約16キロ離れたところにある12世紀創建の修道院。外壁には素晴らしい装飾が見られ、内部にはギオルギ3世、タマル王、ギオルギ4世のフレスコ画がある。

ボルニシ Bolnisi ბოლნისი

トビリシから約70キロ。ボルニシにはジョージア人以外の民族が多く住んでいる。1818年にドイツのシュヴァーベンから95の家族が入植した。1921年ソヴィエト占領後、町の名前はドイツで活躍した社会主義者の名前をとって「ルクセンブルク」となった。しかし、1940年代にはスターリンによりグルジア人と結婚していないドイツ人をシベリアやカズベキスタンへと強制移動させる運動があった。現在は町の名前はボルニシとなっている。

		ボルニシシオニ教会 Bolnisi Sioni Cathedral 478-493年創建。初期のジョージア教会の建物で、異教徒（多宗教）の要素もこの教会には見られる。また、ジョージアに現存するジョージア文字最古の碑文がこの教会の外壁に残されており、5世紀の90年代のものとされる。現在はオリジナルはトビリシのジョージア国立博物館に保存されており、教会の壁は複写したものになっている。
		ツグルガシェニ教会 Tsugrugasheni Cathedral 丘の上に立つ13世紀の教会。壁には素晴らしい装飾が見られる。
		ドイツ人入植者の旧家 Old German Houses In Bolnisi 19世紀初頭に入植してきたドイツ人の家。

ドマニシ Dmanisi დმანისი

トビリシから南西へ約85キロ、アルメニアとの国境まで約20キロ。青銅器時代の遺跡が多く残る地域で、ジョージアの歴史、人類の歴史をを知る重要な遺物が多く見つかっている。また、中世以降ビザンチン、アルメニア、イランなどへ向かう隊商路が通る重要な町として栄えた。

		ドマニシシオニ教会Dmanisi Sioni Cathedral 外壁に素晴らしい装飾がある6世紀創建の教会。13世紀のギオルギ4世の時代に拝廊や鐘塔が増健された。また近くには廃虚となった浴場の跡がある。
		ドマニシ遺跡 Dmanisi archeological site ドマニシ原人や数百年万年前の遺物が見つかっている遺跡。ドマニシ原人Hominids of Dmanisi ドマニシ近郊にあるドマニシ遺跡で発掘されたアフリカ以外では最古（175万年前）の化石人類。成人3個体と青年1個体が発見された。人骨とともに動物の骨も見つかっており、それらに石器によるカットマーク（切り傷）がついていることから、ドマニシ原人たちは手で道具を作ることができたと考えられている。また、足の骨から現代人のように歩行していたと考えられている。ドマニシ原人の発見はこれまでの人類の進化に関する定説を揺るがした。多くの専門家がドマニシ原人を「初期のホモ・エレクトス」とみていた。しかし、身体的にはアフリカのホモ・エレクトスよりもその前段階の種であるホモ・ハビリス ( Homo habilis ) に似ている。このホモ・ハビリスは猿人に近く、アフリカを出たことがないと考えられている。そのため、人類がアフリカを出たのは100万年前という従来の出アフリカ説が大きく塗り替えられようとしている。発見された頭蓋骨はコンピューター技術によって、初期原人の顔が復元された。その原人に、男性はゼズワ、女性はムズィアという名前が付けられている。現在はジョージア国立博物館で保存されている。
		ドマニシ歴史建築博物館 Dmanisi History&Architecture Museum-Reserve 1700 Dmanisi district, Georgia 10.00-16.00　月曜休館